出版社内容情報
日本のスポーツは、体罰問題やブラック部活動や部活動の地域移行等、多くの課題を抱えている。一方、ドイツではスポーツは社会の一部であると同時にコミュニティを形成、活性化するエンジンにもなっている。ドイツの事例をもとに日本のスポーツの問題点を洗い出し、よりよいスポーツのあり方を考える。
内容説明
スポーツとは?「ズバリ余暇です!」(ドイツ)、「部活に習い事、忙しいです!」(日本)。スポーツクラブと部活はどう違う?ドイツのスポーツは非体育会系。日本の先生はいつからブラック職業に?コロナで明確に、スポーツは目的?手段?
目次
第1部 どうする日本のスポーツ問題(新型コロナが問いかける日本型スポーツ;こうしてできあがった日本型スポーツ;どうするブラック部活動;どうする部活動教育;どうする運動部活動の地域移行;運動部活動から日本のスポーツを改革する)
第2部 ドイツで「スポーツが地域社会のエンジン」になっている理由(こんなに「スポーツ」があるドイツの地域社会;スポーツクラブは実は「社会的組織」だった;何を隠そう、余暇には社会創造の力がある;だからスポーツが「社会」や「デモクラシー」とつながっている;ドイツ視点で、どう見える?日本の社会・デモクラシー;地域社会の一部で、地域社会を作るエンジンとしてのスポーツ)
第3部 日本のスポーツを21世紀にふさわしいものにする作戦会議(有山篤利が高松平藏にドイツの事情についてきく!;高松平藏が有山篤利に日本の事情についてきく!)
著者等紹介
高松平藏[タカマツヘイゾウ]
ドイツ在住のジャーナリスト。エアランゲン市(バイエルン州)を拠点として、取材、調査、観察をもとにして執筆や講演、講義などの活動を行っている。また、ドイツにおいては「インターローカルスクール」という研修プログラムを主宰している。主要なテーマは「地方都市の発展」。スポーツを都市発展の要素として捉え、行政や大学などでスポーツに関する講演を多数行っている
有山篤利[アリヤマアツトシ]
京都府立高校教諭、京都府教育庁保健体育課指導主事、聖泉大学人間学部教授、兵庫教育大学大学院学校教育研究科教授を経て、追手門学院大学社会学部教授、博士(教育学)。体育科教育学やスポーツ社会学を専門領域とし、主に武道(柔道)、部活動、体育授業、スポーツ文化などを研究テーマとして多数の論文、雑誌記事等を発表している。また、柔道指導、部活動改革、体育指導に関する講演や研修会講師を多数行う傍ら、柔道指導教具「投げ技マイスター(特許第5312530号)」の開発やYouTubeによる武道(柔道・剣道)の初心者指導用プログラムの発信なども行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。