出版社内容情報
亡霊判定(ファントム・コールズ)が意味するものとは何か
2005年のNBAプレイオフで中国人の姚明(ヤオ・ミン)に対して不可解なファウル判定が行われた。それらは「ファントム・コールズ(亡霊判定)」と呼ばれ、人種、民族、ナショナリズムといった問題について論争を巻き起こした。亡霊はわれわれに何を語りかけたのだろうか。NBAの「人種」に関わる歴史や言説を紐解きながら、グローバル化時代の人種問題の意味を探究する。
内容説明
2005年のNBAプレイオフで中国人の姚明(ヤオ・ミン)に対して不可解なファウル判定が行われた。それらは「ファントム・コールズ(亡霊判定)」と呼ばれ、人種、民族、ナショナリズムといった問題について論争を巻き起こした。亡霊はわれわれに何を語りかけたのだろうか。NBAの「人種」に関わる歴史や言説を紐解きながら、グローバル化時代の人種問題の意味を探究する。
目次
序章
1章 「アジアの娼婦」の息子
2章 ファントム・コールズ
3章 誰が人種について話をできるのか
4章 あのことだけど
5章 結果とともに生きる 〓小平時代の影響
6章 独自の反アメリカニズム
7章 「月の反対側」
著者等紹介
ファレッド,グラント[ファレッド,グラント] [Farred,Grant]
1988年に南アフリカの西ケープ大学を卒業。1990年にコロンビア大学で修士号取得。1997年にプリンストン大学で博士号取得。アメリカのコーネル大学アフリカ研究・調査センター教授。専門分野は、ポストコロニアル研究、人種、スポーツ理論、カルチュラル・スタディーズ、文学研究
千葉直樹[チバナオキ]
1973年神奈川県に生まれる。2002年に中京大学大学院体育学研究科を修了し、体育学博士号を取得。中京大学スポーツ科学部競技スポーツ科学科教授。専門分野はスポーツ社会学、スポーツ哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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