出版社内容情報
特定非営利活動法人 日本都市農村交流ネットワーク協会 創立15周年記念
・「農村ツーリズムで得られた共感は、人にとって暮らしやすい未来の構築へと貢献できる」
・「繰り返すことで体験から経験になり、そこから考える力が芽生える」
・「市場価格ではなく支援価格を提唱」(いずれも本書からの抜粋)
暮らしの中で、当たり前に農村の恩恵を受けている者として、農村の資源や価値をいかに未来へつなげるのか、本書を通じて考えることになる。―――まちむら交流きこう 森岡 亜紀
「農のあるライフスタイル」とは、自然を大切にし、生命を育む営みである「農」を、生き方や価値観に取り入れた未来志向のライフスタイルです。
都市と農村がコラボレートした共感のツーリズムを通して、心豊かな生活が社会に浸透することを願っています。――「序章」より
目次
共感に支えられた農村と都市のコラボレーションをめざして
共感する農村と都市―ツーリズムからの響き合い
共感の風土ツーリズムを仕掛ける―農村革命は伝統を守ったものしか起こせない
農村の景観保全とグリーン・ツーリズム
稲作と水管理
協同組合による共感と連携
6次産業化と都市型マルシェ
農村での地域づくり
外部人材との協働でつくる農山村
農泊―おこりとこれから
過疎、農業離れ問題をいかに捉え、行動するのか
都市農村の人的資源循環システムを担う農業大学校―京都府立農業大学校の事例に基づく
都市農村交流の伴走支援―日本都市農村交流ネットワーク協会のあゆみ
著者等紹介
河村律子[カワムラリツコ]
立命館大学国際関係学部教授。NPO法人日本都市農村交流ネットワーク協会理事長。京都府京都市生まれ。専門は農村社会学、農業経済学。大学時代に出会った「農」を思考の原点に置く考え方に共鳴し今に至る。学部のゼミ生とともに10年余り京都府南丹市の集落での地域活性化活動に関わってきた。この活動を経験した卒業生が食や地域と関わる仕事についているのが何よりも嬉しい
中村均司[ナカムラヒトシ]
野菜・果物などの自給的栽培と加工のかたわら、農作業・郷土料理(主に祭り寿司)などを考察。石川県能美郡辰口町(現在の能美市)生まれ。京都大学農学部農学科(作物学)卒業。京都府職員として農業教育・普及・行政・試験研究に従事。退職後、京都大学東南アジア研究センター実践型地域研究室特任教授
中村貴子[ナカムラタカコ]
京都府立大学大学院生命環境科学研究科准教授。大阪府大阪市生まれ。専門は農業経営学。学部生時代に初めての畑仕事に感動し、院生時代に農家の方や女性起業のパワーと農村風景に感動したことをきっかけに、環境にやさしい農業や生活の普及に貢献したいと考え、多くの多様な方と出会える大学教員の道へ。出町柳で「Soup & Smile」というミニレストランも経営する。座右の銘は「継続は力なり」
〓田晋史[タカダシンジ]
神戸大学大学院農学研究科助教。京都府京都市生まれ。専門は農業経営学。学生時代は中国のグリーン・ツーリズムを研究するために、浙江大学と四川大学に計5年間留学。滞在中は各地の農村を訪れ、農作業の手伝いをしたり住民とお酒を飲み明かしたりしながら体当たりで調査を重ねる。学位取得後は、兵庫県丹波篠山市で地域おこし協力隊や域学連携のコーディネート業務にも従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- クルー 〈28〉