出版社内容情報
急激な変化と転換がもたらす別様の社会
新型コロナウイルス感染症は、われわれの社会に予想もしなかった大きな衝撃と変化をもたらした。テレワーク、巣籠り消費などの言葉も一気に普及した。これは一時的な変化ではなく、以後の社会が大きく変革するパラダイム転換につながるのではないだろうか。パンデミックのもたらした社会の変化を、再帰性・働く「場」・企業・リスク/偶然性といったさまざまな観点からたどり、パンデミック以後のグローバル社会を見通す。
目次
第1章 パンデミックがもたらしたパラダイム転換―再帰性の観点から(日本における新型コロナウイルスによるパンデミック;パンデミックが社会にもたらしたもの;日本社会における再帰性とパンデミック;「ペスト」や「スペイン風邪」などの歴史を振り返って;パンデミック後のパラダイム転換;結び)
第2章 パンデミックと働く「場」の変容―場の自己組織化の視点から(「場」の自己組織とは;働く「場」とパンデミック;パンデミックにおける「場」の自己組織化;おわりに)
第3章 パンデミックと企業―デジタル・トランスフォーメーション(DX)への助走(パンデミック禍における企業行動の変化;パンデミックで加速した経済のデジタル化;コロナ後のビジネス―リアルからデジタルへ;おわりに)
第4章 パンデミックと自己の変容―リスク/偶然性と再帰性(「小さな歴史」とリスクの経験;インタビュー調査の概要;リスクの経験と変容;偶然性の経験と変容;おわりに)
著者等紹介
中西眞知子[ナカニシマチコ]
大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了、博士(国際公共政策)。現在、中京大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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