内容説明
ハーブや野菜、果物、野草など身近な植物63種のさまざまな働きをエビデンスを交えて愉快に解説。
目次
第1章 若返りとダイエットの香り
第2章 色香で惑わす官能の香り
第3章 リラックス効果をもたらす身近な香り
第4章 ウイルスや細菌を撃退する香り
第5章 健康を支えてくれる優れものの香り
第6章 万能感半端ない香りといえば…
第7章 ざんねんな香りに秘められた真実
第8章 密かに香って、自分や仲間を守る香り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
109
身近な植物の香りについて書かれている。植物の香りは様々だ。観賞用の花、葉や実を食べる食用の植物、臭い植物他多数。それらの香りがどのような成分で成り立ち人と香りの関係をとてもわかりやすく解説されているので読みやすかった。臭い香りで挙げられたパクチー(コリアンダー)カメムシ草とも言われるのは嗅いだことのあるかたなら納得。その香りは人によって強く反応する人とそうでない人がいるようで嗅覚の感覚器の遺伝子に関係あるそうだ。自分はやっぱり苦手です。図書館本2021/03/14
まさ
25
この本は手元に登場する植物を置いて読みたいなぁ。知っている植物ばかり。読みながら香りを実感してみたい。健康をもたらす香りが多いのはもちろんだけど、若返りとダイエットの香りのグループだったり、官能の香りのグループも。"ざんねんな香り"のグループまで。巻末には植物ごとの香りの成分と主な働きの一覧も掲載。香りは大切ですね。2024/02/26
gururi
19
アロマのように植物の香りをもっと日々の生活に気軽に取り入れていけたら素敵。臭い花たちも面白く読みました。2023/09/07
みさどん
18
植物の持ついろいろな香りの効能や役割を興味深く読めた。香り成分ってかなり分析されている。庭になんとか気持ちのよい香りをさせたいと、香木は植えてきた。ジンチョウゲやローリエ、サルココッカなど。そして、人間はネズミなど動物を使ってたくさんの実験をしているもんだとしみじみする。ミントは確かに除草する方が多くなってきている。でも、草取りするその香りでホッと一息つけるような感じはするのだ。今洗濯物につける強い香り成分があるけれど、あの人工のものも効果ってあるのか、疑問。2024/02/05
Sakie
16
学名、和名の意味と由来。その植物にまつわる種々のエピソード。それぞれの香りが持つ効果について、研究結果などを挙げてさらりと説明してくれる。あれらのかぐわしい香りを成分に分解して説明されるのは興ざめだけど、古来漢方や習俗で用いる植物の効能が、進行形の研究により続々と裏打ちされていることを知ってはその先人の知恵に舌を巻く。今、私たちはマスクで様々な匂いからも隔離されている。ふくいくとした好ましい匂いのあれやこれやを、ゆったりと心ゆくまで楽しむ時間を、心がけて確保したい。備忘:歯が痛いときにはサンショウを噛む。2021/09/07