出版社内容情報
惨劇で奪われた最愛の人のため、残された家族は闘った。
加害者の償いとは? 被害者とは誰か?
事故から歩み続けた遺族が見たものは。
10年にわたる取材に基づいた迫真のノンフィクション
2012年4月、京都府亀岡市で無免許の少年の運転する車が集団登校中の児童らに突っ込み、3人が死亡、7人が重軽傷を負う事故が起こった。
それから10年。中江美則さんら遺族は、法改正のための署名活動や元犯罪者の更生保護に取り組むなか、「被害」と「加害」の糸のもつれに直面した。その葛藤の先に何があるのか。
発生当時から取材する地元紙記者が遺族の心の奥に迫る。
内容説明
2012年4月、京都府亀岡市で無免許の少年の運転する車が集団登校中の児童らに突っ込み、3人が死亡、7人が重軽傷を負う事故が起こった。それから10年。中江美則さんら遺族は、法改正のための署名活動や元犯罪者の更生保護に取り組むなか、「被害」と「加害」の糸のもつれに直面した。その葛藤の先に何があるのか。発生当時から取材する地元紙記者が遺族の心に奥に迫る。
目次
第1章 登校中の大事故
第2章 裁判と法改正
第3章 遺族の心の奥
第4章 被害者とは誰か
第5章 「償い」という困難
第6章 残された子と生きる街
第7章 「日常」を守るために
第8章 遺族を取材する理由
第9章 10年経った次の日
著者等紹介
広瀬一隆[ヒロセカズタカ]
1982年、大阪生まれ。滋賀医科大学を卒業し、医師免許を取得。2009年に京都新聞社へ入社し、記者として働く。司法や警察の取材において、犯罪被害者の支援やサイバー犯罪などについて問題提起してきた。現在は、科学や医療の領域を手掛ける。また、2020年から京都府立医科大学大学院の博士課程で生命倫理も研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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