出版社内容情報
古代エジプトという巨大な帝国の王座に座った女性は数えるほどしかいない。
メルネイト、セベクネフェルウ、ハトシェプスト、ネフェルトイティ、タウセレト、クレオパトラの6人はなぜ女性の王となりえたのか。 どのような生涯を送り、どのような統治を期待され、何を目指していたのか。
6人の生涯をつぶさに追いながら、およそ3000年にもおよぶ古代王朝それぞれの時代で果たした役割を読みといていく。
これまであまり語られてこなかった女王も、伝説に彩られた有名な女王も、改めて史料を検討し、その歩みを生き生きと描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
女性が世界に君臨するということは、何を意味するのか?巨大な古代エジプト帝国の王座に座った6人の治世。あまり語られてこなかった女王、伝説に彩られた有名な女王も改めて史料を検討し描き出す一冊。初めて女王となったメルネイト、第12王朝最後の君主だったセベクネフェルウ、女性統治者で最長在位だったハトシェプスト、美しき共同統治王として名を残したネフェルトイティ、逆境の時代に野心を持って登りつめたタウセレト、そして最後の女王クレオパトラ。権力基盤は思っていた以上に脆弱だったものの、そのエピソードを興味深く読めました。2023/04/27
鯖
24
メルネイト、セベクネッフェルウ、ハトシェプスト、ネフェルトイティ、タウセレト、クレオパトラの6人の女王の治世からみる古代エジプトの歴史。自分だけでなく一族のために統治し、戦争の危機は回避することがほとんどだ。そして何より国がいちばん弱りきったときに召集される。女帝を輩出した奈良時代に似てるのかもしれない。ただやっぱり記録が残ってないから、彼女たちの思いは筆者が想像するものでしかなく、抑圧されている現代の私たちの女の思いが強く投影されてしまうので、もう少し何かあればなあとは思ってしまった。2023/09/05
takao
4
ふむ2023/04/23
天々
3
思っていたのとちょっと違った2023/05/01
櫻田
1
クレオパトラ以外の登場人物を殆ど知らなかったのだけども、資料がほとんど残っていないからなのねー、そりゃそうか。。それぞれの人物像に迫るような内容ではなかったけど、そもそも人物像を描けるほどの資料がない。そしてクレオパトラの性格などについてはローマ側の解釈が多く曲解されている可能性があるので、解釈を排除した内容になっていた。ローマ側の話しか聞いたことなかったので、クレオパトラの見方が変わったような気がする2023/10/22