出版社内容情報
1924年以降のホワイトヘッドは「有機体の哲学」と呼ばれる独自の形而上学体系を構築する。本書はこの形而上学の形成の背後に論理と美の問題系があったことを、彼の著作及び近年刊行された講義録の読解から明らかにする。
内容説明
1924年以降のホワイトヘッドは「有機体の哲学」と呼ばれる独自の形而上学体系を構築する。本書はこの形而上学の形成の背後に論理と美の問題系があったことを、彼の著作および近年刊行された講義録の読解から明らかにする。“論理学と美学”という観点を設定し、ホワイトヘッドの楕円的思考運動、そして「有機体の哲学」を論じる挑戦的試み!
目次
序論
緒論―『思考の諸様態』の「理解」の章
第1部 1924‐25年の過渡期形而上学と“論理学と美学”の問題(ハーヴァード講義における「思弁哲学」;過渡期形而上学と論理学;過渡期形而上学と美学)
第2部 1929年以降の形而上学と“論理学と美学”の問題(ホワイトヘッドの論理学史観と美学の関係;思弁哲学と有機体の哲学;有機体の哲学における二種類の両立不可能性(incompatibility)
ホメロスを聴くオデュッセウス―ホワイトヘッドの芸術論と美の創造
「パターン」をめぐる考察―論理学・形而上学・美学の関係についての再検討)
結論
著者等紹介
有村直輝[アリムラナオキ]
1990年鹿児島県生まれ。2021年立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了、博士(文学)。現在、立命館大学人文科学研究所客員協力研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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