内容説明
スイスで「革命」と呼ばれた究極の身体表現!これはダンスなのか?―舞踏の祖、土方巽は、身障者の動きを模していた!動けないカラダが世界を撃つ!転がる身体、這う身体、だからこそ、いま、衝撃を与える。
目次
第1部 劇団態変とは(劇団態変とポリシー;「舞う身体、這う身体」;メンバーズ;態変三四年史 ほか)
第2部 金滿里「身体をめぐる対話」(宇宙と遊ぶ;宇宙の記憶;からだに惹かれ、ことばに魅せられ;はみだしているからこそ ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kentaro mori
3
先日、劇団態変の公演を観た。視覚、聴覚、全感覚を開かせるものだった。本書は、大野一雄、竹内敏晴、松本雄吉、内田樹、鵜飼哲、上野千鶴子、鷲田清一、高橋源一郎などとの対談。このメンツからもわかるように、単なる「身体」というだけではない、社会に対する幅広い射程範囲が、そのまま態変の深さになっているのだろう。そして、ぜひ一度公演を観に行ってほしい。2018/11/11
林克也
1
金滿里さんと鵜飼哲さんとの7.26についての話がこの対談集のなかでは圧倒的に重かった。植松のことは、あれ以来自分の意識に引っかかっており、いろんな記事や本を読んできたし、自分なりに考えてきたが、そこでは得ることのできなかった情報やモノの見方考え方に大きな刺激を受けた。それから、上野千鶴子さんとの対話のなかで、「障害学」や「アウトサイダーアート」に対する金滿里さんの“思い”にも引っ叩かれた。この二人によって、個人的には期待していた内田樹さんや高橋源一郎さんが撃沈してしまったが、この本、読んでよかった。2017/11/21
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- 和書
- 失語症の理解のために