出版社内容情報
災害研究の基本を重視しつつ、理論と具体的な事例をバランスよく、総合的・体系的に論じる本書は、災害情報について1冊で学べる、初学者のための必読書である。防災の実務者にも役立つような、実例や課題、対応策なども幅広く紹介。
内容説明
予防から避難にいたるまでの、災害情報の実体と課題とは?災害研究の基本を重視しつつ、総合的・体系的に論じる。理論と具体的な事例をバランスよく、あわせて考察。防災の実務者にも役立つよう、実例や課題、対応策なども幅広く紹介。更に学びを深めるための発展的な情報を掲載。災害情報についてこれ1冊で網羅的に学べる、初学者のための必読書!
目次
1章 災害と社会
2章 防災と情報
3章 予防・準備段階の情報
4章 災害予測情報と避難情報の発出
5章 避難情報の伝達メディア
6章 避難情報の内容と表現
7章 災害報道
8章 避難の理論
9章 避難の実際
10章 パニック・流言・安否情報
著者等紹介
中村功[ナカムライサオ]
1965年東京生まれ、87年学習院大学法学部政治学科卒業、94年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、松山大学人文学部専任講師・助教授を経て、2003年東洋大学社会学部助教授、2004年より東洋大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なさぎ
1
後書きにもある通り網羅性を意識して書かれた本で、現在の災害情報における状況を概観するには良い本。現在の日本の災害情報発信の礎になっている技術や考え方を理解することができる。——一方で、情報発信の考え方については、どうにも欠如モデル的な、一方向的な感覚から脱せられていない様に感じる。また、依拠しているアンケート調査がどれも「生存した避難者」を対象としている事が気になった。死者に話を聞くことは不可能であるけれど、その偏りは考慮されるべきだし、少なくとも言及されるべきであろう。2022/07/08
Go Extreme
1
災害と社会: 社会における災害 災害因の特徴 災害への視角 防災と情報: 各段階の防災対策 災害神話 防災の哲学 災害対策と防災情報 予防・準備段階の情報: リスク評価と情報 災害予測情報と避難情報の発出: 災害予測情報と避難情報の発出 避難情報の伝達メディア: 防災メディアの全体像 避難情報伝達メディアの理論 と表現 災害報道: 災害報道のジャーナリズム的側面 災害報道と組織 避難の理論: 警報研究の理論的拡張 避難の社会心理学 避難の実際 パニック・流言・安否情報2021/12/29