内容説明
民衆教育史分析から、アメリカ教育の真髄に迫る。アメリカの教育史は、成長を通して人間の価値と尊厳を実現しようとする過程である。俊秀の若き教育史家ローレンス・A.クレミンはその教育史研究を通して、T.ジェファーソン、H.マン、J.デューイへと継承されてきた教育思想こそアメリカ教育の真髄であると捉え、その視座から、アメリカの民衆教育、民衆文化、教育政治を論じる。
目次
第1章 民衆教育への約束(民衆教育の起源はプラトンに遡る;多様な教育の中の民衆教育;デューイの成長概念の意味 ほか)
第2章 民衆教育と民衆文化(ジェファーソン、マン、デューイの教育思想;知識の人間化と大衆化;コモンスクールと民衆教育 ほか)
第3章 民衆教育の政治学(民衆教育と政治;教育行政の中央集権と地方分権;民衆教育と教育学部のあり方 ほか)
付録 アイザック・L.カンデルの伝記的回想
著者等紹介
中谷彪[ナカタニカオル]
1943年大阪府に生まれる。1972年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1988~9年アメリカ・トリニティー大学・文部省在外研究員。専攻は教育学・教育行政学。職歴:大阪教育大学講師、助教授、教授、学長を経て退官。現在、大阪教育大学名誉教授、博士(文学・大阪市立大学)
岡田愛[オカダアイ]
1969年東京都に生まれる。2000年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。専攻は教育行政学。現在、立正大学仏教学部准教授・教育行政学、修士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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