内容説明
本書では、共分散構造分析(CSA,Covariance Structure Analysis)、あるいは構造方程式モデリング(SEM,Structural Equation Modeling)と呼ばれる数理統計モデルの適用事例を紹介する。例として、市販されているソフトを利用した(プログラムを書きたさない範囲の)モデル構成例を、特に実質科学的な解釈の興味深さという観点から、初心者に対する注意点、実質科学的な解釈・仮説の表現のコツ・工夫、モデル構成の楽しさ、苦労話などを21件集めた。
目次
不公平は「江戸の華」
タレント好感度データの分析
企業評価モデルPRISMの開発
個人消費低迷の因果分析
人事評価の満足を決めるもの
遺伝ACEモデルによる運動能力データの分析
潜在的要因を考慮した交通機関選択行動の分析
テスト中の不安を下げる方法を探る
自治体総合計画書の特徴に関する要因構造
お年寄りの健康と人とのふれあい〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anchic
1
SEMの事例集。とても興味深い内容があったので楽しく読めました。2010/12/10
てんてけてん
0
豊田先生の構造方程式モデリングシリーズのうちの一冊です。この本でSEMに関してのイメージを作ってから入門編などの本を読んだほうがいいです。詳細な数理理論というよりは実際の使い方・活用例としてみると面白いです。2011/12/09
anchic
0
書棚整理のため再読。共分散構造分析について、心理学を含めた様々な領域における分析例について紹介している。このような自分の興味ある分野で分析三昧の日常に憧れる反面、思うような結果がなかなか得られなかった場合には相当なストレスを抱え込んでしまうのだろうと思うと、今の行政官としての日常も悪くないものだと感じる。2023/11/25