出版社内容情報
中国が推し進める「一帯一路」構想は、世界に大きなインパクトをもたらしている。果たしてそれは中国による覇権を目指す新帝国主義か、あるいは平和と繁栄をもたらす共栄構想か。本書は、「一帯一路」の姿を経済・国際関係・国際法・安全保障など多元的な視点から分析。日本と中国の研究者が議論を重ね、一帯一路のあるがままの姿を描き出そうとした画期的な成果。
内容説明
「一帯一路」構想が世界にもたらすインパクトを経済・国際関係・国際法・安全保障など様々な視点から分析。日本と中国の研究者が議論を重ねた画期的な成果。
目次
等身大の「一帯一路」―日中の認識の異同を解き明かす
第1部 経済(「歴史的中国経済周期」から読み解く「一帯一路」;「一帯一路」を見る経済史的新視点―「世界的経済循環論」;「一帯一路」沿線国間の二国間貿易及びバリューチェーン貿易の変化 ほか)
第2部 地域(「一帯一路」構想と日本外交;「一帯一路」構想とRCEPの内在的関係;「一帯一路」と日露の戦略 ほか)
第3部 国際秩序(「一帯一路」と国際法―主権尊重と平等互恵の視点から;グローバル化、グローバル・ジハードと「一帯一路」構想;「一帯一路」構想の機能的論理 ほか)
日中共同研究―噛み合う議論
著者等紹介
岑智偉[シンジエ]
1961年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学、京都大学経済学博士。現在、京都産業大学経済学部教授
東郷和彦[トウゴウカズヒコ]
1945年生まれ。東京大学教養学部卒業、外務省に入省。2009年ライデン大学人文博士。2010年より2020年3月まで、京都産業大学教授・世界問題研究所長。現在、静岡県対外関係補佐官、静岡県立大学グローバル地域センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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