内容説明
大学の現状と課題。「大学改革」の名の下に、学問の自由は徐々に縮小され、教育の自由や表現の自由も制限されるようになった。本書は、改革が残した負の遺産とも向き合い、大学人がその是非を読者に問いかける、ブックレット「学問の自由」シリーズの1冊である。
目次
序章 「自治」という名の病
第1章 大学における学問の自由の危機とガバナンス問題
第2章 現行法と大学の自治
第3章 裁判所における事実認定の実務―宮崎大学「ハラスメント捏造」事件における判決文の解説
第4章 “学問の自由”と大学の“大学”としての存在理由―「明治学院大学事件」をめぐって
第5章 二つの視点―生態系の問題と集団思考の問題として
終章 大学の自治と教員の管理―非常勤講師の雇い止め問題から
著者等紹介
寄川条路[ヨリカワジョウジ]
1961年生。明治学院大学教養教育センター教授。専門は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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