内容説明
なぜ福祉の現場で虐待事件が起きるのだろうか。どうすれば虐待を防げるのだろうか。このような問題の解決の糸口をケアの技術向上に見い出し、ケアに携わる職員がチームとして日常的に取り組むべき方法とその意義についてまとめた、福祉に関心がある方のための一冊。
目次
第1部 ケアの現場、ケアと歩む一生―だれもがケアされて生きてきた そしてケアされて死を迎える(重度障がい者ケアから学ぶ―こころの交流;私のケアは誰にしてもらうのか;障がいと共に生きる人生;安楽死願望への疑問;リビング・ウィルのむずかしさ;死は不意にやってくる;いのち終わるまで介護せよ)
第2部 支援職に必要な技術力―支援活動の実際(支援職と利用者との関係、その接し方;支援職には技術力が必要;重度障がい者への対応;福祉と医療の連携;チーム支援;事例検討;記録義務;ケアする人の健康保持;保護者、住民等からの批判;地域相談支援;家族・利用者・職員が抱える問題;障がい者虐待について;地域における親の会、家族会、ボランティア支援、利用者の会の活動;地域連携;支援職研修の実際)
著者等紹介
小池清廉[コイケキヨユキ]
1958年京都大学医学部卒業、1999年佛教大学文学部佛教学科卒業、2005年龍谷大学大学院文学研究科博士課程修了。1963年重症心身障害児施設びわこ学園、1968年三重県立高茶屋病院、1976年京都府立洛南病院長、1999年京都府立洛南病院名誉院長、京都障害児者親の会協議会会長、社会福祉法人京都総合福祉協会理事長、2009年京都総合福祉協会研修センター所長、ふれあいの里診療所長。現在、京都総合福祉協会ふれあいの里診療所長、京都総合福祉協会後援会会長、京都障害児者親の会協議会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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