内容説明
なぜ神宿る紙の里に世界が注目するのか。神宿る紙の里にも、新しい時代への胎動がある。本書は、Washiの世界性、観光を軸に変貌する世界を描き出し、紙の里の未来を展望。
目次
第1章 変貌する越前和紙の世界の現在(越前和紙の里の過去・現在 和紙の里の職人たち;現代を生きる越前和紙の里 新聞報道の中から;地域和社会の中の新たな胎動;越前和紙の里の未来への挑戦者)
第2章 越前和紙の世界性 アメリカとの対話(アメリカでの和紙文化の展開とその意味;日本発の素材に対する志向性を考える;越前和紙、河合勇、アーツ・アンド・クラフツ運動)
第3章 越前和紙の里 工芸観光の中を生きる困難と可能性(手仕事のまちと観光;職人文化を活かすにはどのような観光が可能か;和紙文化を支える観光を求めて)
第4章 創造知の集積のかたち 神と紙の里の未来の構築のために(越前和紙の里の未来への構想 工芸の里構想から四十年;手仕事の現代化を問う;石川浩さん(理事長)の新たな匠の里の構想
緩やかなつながりとネットワーク
越前和紙の地域的卓越性とは何か
越前和紙の里を未来につなぐ)
終章 神と紙の里の未来へ
著者等紹介
杉村和彦[スギムラカズヒコ]
福井県立大学学術教養センター長。京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得。京都大学博士(農学)
山崎茂雄[ヤマサキシゲオ]
福井県立大学経済学部教授。京都大学経済学部卒・同大学院修了
増田頼保[マスダヨリヤス]
画家・和紙造形作家・風車デザイナー。河合勇に師事。6年間スペイン留学。彫刻家Ram´on de Soto氏に師事。2004年「協同組合プロード」が、第3回産学官連携推進功労者『科学技術政策担当大臣賞』を受賞。2010年eco japan cup 2010 eco art部門で準グランプリ受賞。IMADATE ART FIELD(今立現代美術紙展実行委員会)代表、いまだて遊作塾代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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