内容説明
21世紀の現代社会に生きるヘーゲル哲学的視点から、新自由主義と共同体主義、人間をモノ扱いする社会、脱宗教化する哲学、フェミニズムとジェンダー、新しい実在論と現代の生命論といった、社会問題を解読する。ヘーゲル哲学を再生する新たな可能性の書、理論編『ヘーゲルと現代思想』に続く待望の実践編
目次
序章 ヘーゲルと現代社会
第1章 アイデンティティと共同性―テイラーの共同体主義
第2章 変革的主体の形成―ルカーチの物象化論
第3章 哲学は宗教を克服するのか―現代哲学の脱宗教化
第4章 女性の欲望と共同体―バトラーのアンティゴネー論
第5章 世界の不在と絶対者の現在―ガブリエルの新実在論
終章 語りうるものとしての生命―現代の生命論
著者等紹介
寄川条路[ヨリカワジョウジ]
1961年、福岡県生まれ。ボーフム大学大学院修了、文学博士。明治学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろゆき
3
わかりやすくお薦め。といっても、ヘーゲルの予備知識はいる。ヘーゲルの問題意識から始まった現代哲学史。ルカーチらアドルノに触れたものや、アンティゴネーをめぐるバトラーとヘーゲルの時空を超えた論争など、現代哲学に疎い私でもすっきり楽しめた。 。2021/02/22
Ayano
0
理論編と言われてる「ヘーゲルと現代思想」は読んでいないけど、実践編といわれるこの本を読んだ(いただいた)。特に3章の「哲学は宗教を克服するのか-現代哲学の脱宗教化-」が興味深かった。 ただ、もともと哲学に明るくないので難しかった。 人間は自己解釈する動物(テイラー)という部分が1番印象に残った。2019/06/18
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