内容説明
「まち」を「滅びゆくまち」にしないために。郊外社会において、なぜ、住民たちのつながりは薄くなりがちなのか。豊富な社会調査データをもとに、郊外という「街並み」が生み出す住民たちの分断を明らかにし、それを修復する試みから、地域の持続可能性を模索する。
目次
郊外社会のつながりと持続可能性―本書の目的
第1部 開発の帰結としての住民の分断(地域社会における「濃密な関係」;住宅階層問題の変容と都営団地の持続可能性―住宅の市場化/セーフティネット化の歪み;地区内・地区間の社会階層の格差と生活満足度;住宅階層問題が発生している地区を含む通学区域変更―郊外社会の分断と融和の可能性)
第2部 持続可能な地域生活にむけて(認知症高齢者を支える見守りとつながりのかたち;「再生された」伝統的集団による地域の再編;地域資源としての大学;官民連携による「ニュータウン再生」の模索―エリアマネジメントとエリアリノベーションの試み)
郊外社会の再編にむけて
著者等紹介
石田光規[イシダミツノリ]
東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学(博士 社会学)。早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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