内容説明
スマホとつき合う時間は忙しく過ぎ去るが読書の時間はけっして過ぎ去らず、よみがえる記憶とともにある。読書は心の筋肉をきたえる。
目次
活字との共存―本を読む経験の意味
読書へのいざない―本は精神の成長を約束する
身体を通して考える―黒田博樹・井上康生・吉田都の場合
ことばで織りあげる日常―壇密・小橋めぐみ・夏生さえり
生きることの意味―自閉症と発達障害を生きる
生きものへのまなざし―南方熊楠と柳田国男
考える力を鍛えるための方法―フランスの教育に学ぶ
成長の喜びと衰退の悲しみ―変わる・変える・変えられる
古典の森を散策してみよう(1)―アリストテレスのことば
植物と土と水―未知の世界へ〔ほか〕
著者等紹介
和田渡[ワダワタル]
1949年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程単位取得。阪南大学名誉教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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amanon
3
これまで読んできたこのシリーズ本の中で、最も既読の本が少なかった(笑)。個人的には、普段あまり取りざたにされることがない壇密の知性と細やかな言葉づかいが、ちょっとした発見。それにしても、こういう人の著作にまでフォローする著者の目配りにも驚愕。また、これまでになく、様々な地域の文学を取り上げているのも特徴的。海外文学といえば、英米仏独露中心になってしまいがちな者としては、ここまで多彩な国の文学を紹介されても当惑してしまうというのが正直なところ(笑)。ただ、それぞれの国が抱えた重みを垣間見られたのは収穫。2020/09/01
月華
2
図書館 著者紹介には図書館のことは出ていなかったけれど、あとがきによると、大学図書館の元館長の方のようでした。本の紹介内容はかなり幅広い感じでした。深く考えていないかったけれど、4月から始まって、3月に卒業に関する本が紹介されていました。構成が学生向きなのかなと思いました。読んだことのある本はないような気がしました。2018/03/14
崎也
1
この本を読んだのがきっかけで、読書がますます好きになりましたし、読書そのものが身近なものになりました。2020/11/05
funkypunkyempty
1
★★★☆ 本を読まない若者達に捧げる1冊だが、やはりこれを読むのは普段本を読む人達だろう。それでも誰かにどれか1冊でも届けば十分だと思う。2020/06/05
まこるの
0
いろいろ読みたくなったな、手を広げよう2021/09/27