内容説明
17歳で強盗。獄中でのレイプ被害。2度の結婚と離婚。4児の出産。美人ホステス殺害。家財道具の強奪。全国指名手配。15年間の整形逃亡。時効寸前に逮捕。男、金、酒、売春、嫉妬、見栄、虚言癖。複雑な生い立ちから劇的な逮捕、そして初公判から結審まで。人間のあらゆる負の業を抱えた罪深き女の想像を絶する半生とその実像のすべて。
目次
プロローグ 取材開始から初公判まで
第1部 愛人(生い立ち;私はいらん子だった;運命的な出会い―四児の母からホステスに戻った日々;事件当日―ネオン街の名花が散った日 ほか)
第2部 破綻(初公判―平成九年十月二十七日(月曜日)
第二回公判―平成九年十一月十七日(月曜日)
第三回公判―平成九年十二月十五日(月曜日)
第四回公判―平成十年一月十九日(月曜日) ほか)
エピローグ 異例の判決公判日延期
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりすけ
4
ハイハイ、よう調べはりましたな。ご苦労さんでした。…って、何、このボリューム。何故魅了したのか?おパイが大きいからです!タイトルの割に、その魅了した理由は突っ込んで書かれていないような気がするよー。読み疲れたよー。2015/01/07
Gen Kato
1
読み終えて胸に残るのは「なぜ?」という疑問。福田和子は逃亡人生を生きることで、「主役」になったのかもしれない。だが、なぜ、被害者は殺されなければならなかったのか。もっとも大事なそのことが藪の中にあるままだ。2016/01/04
Kawaix 9245
0
昔、色々な事件の裁判記録を読んだ懐かしさ&ドラマ化の影響で読んだ 結局、デブでブスの和子は何故モテた?口の上手さとおっぱい? 前半は和子の生い立ち&逃亡記録で後半は裁判記録なんだけど、最終弁論で終わってる!判決は?ネット見れば分かるけど、中途半端ー!2017/04/10
Jessie
0
私は誤解していた。福田和子とは、逃亡犯でありながらしたたか且つ逞しく生きた女性という悪のヒロインのようなイメージを持っていた。裁判の詳細を読んで、そのイメージはすっかり崩壊。保身と言い逃れ、責任転嫁、私欲の塊、それこそが福田和子だったというのが私の感想。それにしても逃亡中の生活ぶりに関してだけ言うと、やはりドラマティックな印象は否定できませんが。2017/02/10
遊真
0
二部構成で前半は福田和子の生い立ちから逮捕までを小説風にまとめてあって、この部分だけでもかなりのボリュームがある。後半は裁判のルポになっており裁判によって判明した事実を丁寧にまとめてあるのだが、この後半部分には致命的な問題があって、なんと諸般の事情により最後の公判の直前で終わってしまっているのだ。まあ、ネットで検索すれば出てくるんですけどね。それと、福田和子がなぜ男を魅了したのか、最後まで読んでも私には理解できませんでした。2016/01/01