内容説明
終焉を喜ばれることさえもあるユートピアという概念を新たな視点から再評価し、ポストモダン社会における進歩と成長の限界や、格差社会の拡大などの問題点を前にして、ユートピア再生の必要性を説く。
目次
第1部 『ユートピア』とルネサンス(モアの『ユートピア』と現代;ルネサンス・イタリアにおける反キケロ主義とユートピア)
第2部 ユートピア 古代と近代(『ユートピア』出版500年;プラトンは理想主義者か?―レオ・シュトラウスとイスラーム哲学の系譜;国際社会のユートピア―サン=ピエールの永久平和構想をめぐって;レオ・シュトラウスのユートピア―アレクサンドル・コジェーヴのディストピアへの敗北)
著者等紹介
石崎嘉彦[イシザキヨシヒコ]
1948年生まれ。1982年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。2009年広島大学大学院文学研究科論文博士、博士(文学)。現在、大和大学教授、摂南大学名誉教授
菊池理夫[キクチマサオ]
1948年生まれ。1975年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。1988年慶應義塾大学大学院法学研究科、博士(法学)。三重中京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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