感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
服部
7
大学1年生のときに先生の講義を受け、どんな感じだったかなと思い出してみたくなり購入。講義の内容とはまた少し違った角度からの論文だったが、一見マイノリティに寄り添っているようで実はその前提としてお金を稼げている人であることや、才能があり社会でサバイブできている人であることの指摘が面白かった。今、朝井リョウの『生欲』を読んでいるので色々思うことがある。2022/02/21
みつ@---暗転。
2
**** 随分前に学会で講演を聞いたので、そのことと繋がるなあと。ヘテロノーマティビティと「家族」、クィアな「家族」というのが結局は産む性としての「女性性」と次世代再生産を手助けする「ゲイ」によって表彰されるに留まる、というのには納得。モデル=手本のなかったレズビアンと名付けられた女性達が、ヘテロセクシュアルや先行して可視化されたゲイの関係性からブッチ/フェムを生み出した(とされる)ように、クィアな「家族」も異性愛規範の模倣から出発して、現在進行形で変容しているのかもしれない。2023/08/03
カモメ
2
まず何故LGBTの中でゲイに焦点を当てたのか明らかにして欲しかったです。LGBTが人権として扱われていない事はわたしも納得いっていませんでしたが、小説の中で「良いゲイ」ばかり取り上げられる事に関して批判的な所はよく分かりませんでした。ゲイに限らず、人が好きになるのは何らかの良い所がある人だと思います。小説の中で性規範や従来の家族観から抜け出せていないというのは共感できました。従来の家族観を良しとする人がいる事は悪い事じゃないと思いますが、LGBTの議論を通して性規範を疑うきっかけとなって欲しいです。2017/11/11
おかーきゃん
2
図書館本 2016/12/10
SK
1
305*小説作品にゲイが登場することは良いことだと単純に考えていたが、新自由主義に絡めとられたり、異性愛規範を強化する方向の描写になってしまっている問題。2018/12/11
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