中公文庫<br> 華族誕生―名誉と体面の明治

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中公文庫
華族誕生―名誉と体面の明治

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122035423
  • NDC分類 361.81
  • Cコード C1121

内容説明

華族という階級は明治二年に誕生し、現行の日本国憲法の発効と同時に消滅した。公侯伯子男の爵位をもったかれらの実体は、いまや忘れ去られているが、近代日本の歴史に何らかの足跡を残したはずだ。誰が華族になり、爵位はどのように決まったか。名誉と体面の保持を強く求められた特権階級の内幕を描く。

目次

第1章 華族と爵位
第2章 誰が華族になったのか
第3章 叙爵内規はこうして決まった
第4章 公侯伯子男爵の誕生
第5章 侯爵が欲しい!
第6章 名門の誇り

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんこい

4
華族の中にも、昔からの公卿、大名そして明治維新の殊勲者と出自は色々で、爵位を決めるにも色々悶着あったようです。後書きにある、Nobless obligeの精神を実施するに至らなかった、というのでは滅亡するのを止められないでしょう。2012/01/02

のんき

4
華族制度のうち特に爵位の線引き(公侯伯子男)に注目し、その基準と最初の叙爵について詳述される。そしてその線引きに不満を持ったケースが紹介されていく。最初に公卿華族の例が出てくるのだけど、いかにもお公家さんといったメンタリティーとあいまって、その顛末は喜劇的にも見えてくる。そしてこの制度そのものも…。2009/07/01

OjohmbonX

3
政治体制が大きく変わった時に旧勢力をどう処遇するかは、対応を間違えると体制の不安定化に繋がる。明治維新の場合は「華族制度」を作って、公卿(公家のうち堂上家)と諸侯(武家のうち大名家)という旧体制の権威と実権に対して、名誉と一定の経済的補償を与えることで新体制の中へ無害化して組み込んだ。制度設計の苦労や、当事者の反発などが詳細に描かれていて面白い。2020/08/24

をよよ

1
知人のお薦め本。書店で注文しようとしたら絶版だと判明したので、図書館で借りました。華族制度の誕生と、その前後に起きた様々なもめ事・・・面白かったです。2016/12/08

そーだ

1
華族に関する一般書では第一に読むべき本だと思う。2011/12/01

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