内容説明
『存在と時間』は「存在の意味」を究明している。しかし、なぜ「意味」なのか、ハイデッガーの修学時代の思索に遡り、「意味」という事柄に存する構えを明らかにする。
目次
序論(主題の設定と本書の構成;ハイデッガー研究史における本書の位置づけ)
第1章 発生(「純粋論理学」の構想;カテゴリー論・意義論・コプラ;判断それ自体の身分と「結び」の意義)
第2章 形成(ラスクの「哲学の論理学」を契機としたハイデッガーの思索の展開;「意味」概念を中心としたリッカートからの影響とその批判的継承 ほか)
第3章 展開(『存在と時間』における意味の概念;Als構造の射程;形式的呈示の問題;Als構造と形式的呈示;時間性と意味)
結論
著者等紹介
渡邉和典[ワタナベカズノリ]
1975年茨城県生まれ。2009年学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(哲学)。現在、学習院大学、帝京大学、青山学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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