内容説明
あの『多崎つくる』をもう一度読んでみたくなる!ハルキスト待望の『多崎つくる』論。
目次
第1章 歴史の話をしている
第2章 死の入り口から見える風景
第3章 「本物の人生」―生きることの哀しみ
第4章 人が手にしている自由
第5章 決断の痛み
第6章 人が生きるという行為の有り様
著者等紹介
甲田純生[コウダスミオ]
1965年大阪に生まれる。1995年大阪大学大学院文学研究科(哲学哲学史専攻)博士後期課程修了。1998年博士(文学)(大阪大学)。現在、広島国際大学心理科学部准教授(哲学・倫理学)、剛柔流空手三段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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funuu
8
私たちはふだん、「みんな」の意向を気にし生きている。別の言い方をすれば、私たちは「みんな」に支配されている。村上作品と、ハイデッカーをうまく説明している。ハイデッカーの、主張がなんとなくわかった気になります。2015/03/22
かおりーぬ
3
「多崎つくる」を読み込みながら、ハイデッカーの哲学も理解できます。小説を読み終えた時の感動が蘇る。著者の魂が込もった、生きることへのメッセージも深く心に残りました。2014/06/02
ボタン
2
イマイチだった2020/04/04
工藤リリカ
2
この本は偶然、本屋で買うことになったのですが、とても興味深く、また考えさせられる内容でした。いわゆる解説本に「無理やりどこかに連れて行かれる感覚」を覚えることが多いのですが、この一冊に関しては、そういうアレルギーはほとんど出ませんでした。「色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年」が好きな読者には、なかなか良い本だと思います。2014/03/20
ぷー
1
真に自立した人間としての「決断」とは何かがわかる本。多崎つくるを先に読むのが大前提であることは言うまでもないですなw2014/05/28