シリーズ文明のゆくえー近代文明を問う
場所の哲学―近代法思想の限界を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 129p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784771024939
  • NDC分類 321.2
  • Cコード C0310

内容説明

主体の文化と場の文化の統合。震災以後、私たちはどこへ向かうべきなのか。各界からの知の問いかけ。

目次

第1章 近代法思想の特質
第2章 現代思想からみた近代思想
第3章 現代科学からみた近代法思想の問題点
第4章 最先端の脳科学からみた近代法思想の誤謬
第5章 現代科学と場所の哲学
第6章 場所の哲学による法思想

著者等紹介

大塚正之[オオツカマサユキ]
1952年生。東京大学経済学部卒業。裁判官として30年間勤務し、2009年から早稲田大学大学院法務研究科教授。現在、弁護士のほか全国Webカウンセリング協議会認定心理療法カウンセラー、家族“社会と法”学会理事、場の言語・コミュニケーション研究会代表、場の研究所研究員、全国ぷれジョブ連絡協議会監事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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マウンテンゴリラ

3
現代は近代の延長であるというのは、単に科学技術の進歩に支えられたという意味だけではなく、デカルト以来の主客二元論といった認識論、存在論といった哲学に引きずられた社会思想という面でも言えることであるのだろう。しかし、先端の自然科学や経済学、法律学、そして哲学の分野でも、現象論や本書で語られる場所の哲学など、明らかに近代的価値観、思想を乗り越える議論が活発化しているということが、よく理解できた。このような視点から見ると、現代は、近代の負の遺産を背負った時代というだけでなく、→(2)2017/11/20

マウンテンゴリラ

1
場所の哲学という言葉を聞いてまず思い浮かんだのは、自らの居場所、生活環境を考慮外に置き、普遍的な真理を求める近代哲学に対するアンチテーゼとして、身近な環境に視点を置くことから出発する哲学というイメージであった。本書を読み終えて、そのイメージが完全に間違いであったわけではないにしても、もっと幅広く、近代以降、現在に至るまでも、人間の価値観の中心を占めている功利主義や科学中心主義などに、大いなる反省と修正を迫る考え方であるということを理解した。→(2)2015/09/29

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