内容説明
高齢化、過疎化が進む地域の住民は、今ある生活を大事にしたいと願っている。本書は、「限界集落」という言葉が生まれた高知県の実地調査から、そこでの暮らしを「限界」としてとらえるのではなく、住民の生活意識や想いに寄り添い、小規模集落を正面から見据えて住民の生活権を保障するシステムの確立とその可能性を提示したものである。
目次
第1章 高知県大豊町における高齢者生活支援
第2章 高知県仁淀川町における高齢者生活支援
第3章 長野県阿智村における高齢者生活支援
第4章 高知県内の少数世帯集落における高齢者の生活実態と支援課題
第5章 高知県内における地区単位を中心とする高齢者の生活支援の方向
第6章 高齢者支援システムと行政システム―高知県と京都府における新たな集落対策の事例から
第7章 高齢者支援システムと財政システム―高知県内における過疎対策の新たな取り組みから
第8章 高齢者支援システムと地域社会システム―集落再生に向けた住民参加のワークショップと協働
第9章 高齢者支援システムと地域福祉システム―「個別支援」と「地域づくり」の複眼思考で進める地域福祉
著者等紹介
田中きよむ[タナカキヨム]
1962年生まれ。京都大学大学院経済学研究科後期課程単位取得満期退学。現在、高知県立大学社会福祉学部教授
水谷利亮[ミズタニリアキ]
1963年生まれ。大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得満期退学。現在、下関市立大学経済学部公共マネジメント学科教授
玉里恵美子[タマザトエミコ]
1965年生まれ。龍谷大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学。博士(社会学:龍谷大学)。現在、高知大学総合教育センター准教授
霜田博史[シモダヒロフミ]
1977年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程学習指導認定取得退学。博士(経済学:京都大学)。現在、高知大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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