内容説明
大学教員と懲役囚との往復書簡。
目次
第１章 無期懲役受刑者とは（無期懲役受刑者の実態；無期懲役受刑者を取り巻く現状；ロールレタリングとは）
第２章 更生していく無期懲役受刑者の心理（出生から事件を起こすまで；更生していく過程）
第３章 無期懲役受刑者の更生に向けて（事例の振り返り；無期懲役受刑者の更生は可能か）
著者等紹介
岡本茂樹［オカモトシゲキ］
１９５８年兵庫県生まれ。２００１年武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科博士後期課程修了（臨床教育学博士）。現在、立命館大学産業社会学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ～ 1件／全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gami
2
死刑囚の高橋さんが「私の親になってほしい」と懇願し、著者が慈愛の姿勢でいながら「それはできない」と返したシーンが、一番心に残っています。出来る限り相手の安全基地であろうとしながら、決して親になれない。しかし形は違えど、高橋さんがずっと望んでいた、親と子で交わされるような温かく安心した繋がりは、初めて生まれたのではないでしょうか。ちなみに著者は、 2015年6月に急逝されました。お悔やみ申し上げます。 寛容な態度の著者は、今の時代に必要だっただけに残念です。2015/09/29
