文春文庫<br> 優しすぎて、怖い

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文春文庫
優しすぎて、怖い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 504p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167218164
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

街頭で突然記憶を失ったジェーンは、連れ戻された家にも夫という男にも見覚えがない。一見優しい周囲の“他人”に不安が募るばかり

内容説明

晩春の午後、ジェーンはミルクと卵を買いに出かけ、自分が誰だかわからなくなった。名前も家もわからない。そして服には血が、ポケットには現金一万ドル。やっと連れ帰られた家をわが家と思おうとしても、男を夫と信じこもうとしても、何かそぐわない。どうして皆がこんなに優しいのだ?それに、どうして日に日に体調が?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MIKETOM

7
古本屋でのジャケ買いだったのだがこれがビンゴ!かなり面白かった。街中で突然に意識を取り戻す。自分が何者なのか名前も家族も来歴も全ての記憶を失っていたというのが発端。やがて夫なる人物と再会し家に帰る。夫は優しいのだがどうにも違和感がある。やがてそれが疑惑に変わりそして恐怖が…。じわじわと追い詰められていく過程に底知れぬ恐ろしさを感じる。記憶が戻ってからもハードなのだが、ラストのどんでん返しにスッキリ。ただまあこの主人公、元々逆ギレ体質だったことでさらに自分を追い込んでしまったんだからある種自業自得?(笑)2020/05/09

3
これは面白かった!二転三転するストーリーにハラハラドキドキした。読者も何を信じていいか分からず、宙ぶらりんな感じが怖かった。90年代初頭にこんな作品があったとは。なぜあまり有名じゃないんだろう。時代背景も興味深かった。初めて読んだ作家さんだけど、他の作品も読んでみたい。2020/05/16

ひより

3
街中で、記憶をすっぽりなくした自分を見つける… しかも、身につけているのは血のついた服。そしてコートのポケットにはむきだしの札束。怖すぎる(>_<)そんな主人公の身元が判明、聖人君子な医者の夫が連れて帰り… 優し過ぎるくらいで、誰もがすばらしい人とあがめるような夫。が、だんだん疑いを持つようになり… いやいや、ほんとにドキドキしましたー。逃げたと思えば捕まるし、誰も信用してくれないし。まさかそういう理由で、血がつき、お金がポケットには入っていて、記憶喪失になったとはなぁ。最後は イェイッ!でした(笑)2014/05/30

若作りのオバちゃん

2
一人立ち向かう主人公の母親と一体化してしまい中盤から先、ハラハラしどうしだった。逆転勝利に拍手喝采、お母さんよく頑張ったッ。2014/04/19

そらねこ

1
海外女性小説家のサスペンスを読むきっかけになった本。晩春の午後、ジェーンはミルクと卵を買いに出かけ、自分が誰だかわからなくなった。名前も家もわからない。そして服には血が、ポケットには現金一万ドル。自分の事が何も分からずこんな状況だったらどうします?読み始めから引き込まれ一気読み。最後の結末までジェットコースター。面白かった!!★5つ!

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