内容説明
「卍(左まんじ)」・「〓(右まんじ)」、それはどこか気にかかるものとしてわれわれに現れる。その形態の単純も加わって、ひとはそこに何か不可解さ、幻想、奇妙さなどを感じ取る。こうした複雑さを内包している「卍・〓(右まんじ)」をテーマにかかげている本書の課題は、基本的にはその形態(形式)、意味(内容)などの究明にある。そのシンボル性は人間の本質としての「シンボル」から解き明かされる課題である。
目次
第1部 日本編(助走(シンボルについて;人間の世界の分節化の原理としてのシンボル「卍・〓」 ほか)
日本の「卍・〓」(名前としての「卍・〓」;地図記号としての「卍」 ほか)
「卍・〓」の基本的意味と形態の発生・発展の起源(「卍・〓」の語義とその表現形態;「卍・〓」の形態の発生・発展の起源))
著者等紹介
植村卍[ウエムラマンジ]
1942年大阪市生まれ。1967年関西大学文学部哲学科卒。1972年関西大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程所定単位取得退学。1993‐94年イスラエル留学。現在、神戸学院大学人文学教授。文学博士。専門分野は西洋現代哲学・倫理学、ユダヤ思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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