目次
1 形而上学の排除(検証可能性;形而上学;実在の諸問題;倫理学;表現としての形而上学;心理学;論理的分析)
2 言語の論理的構文論(「形式的」理論;形成規則;変形規則;構文論的用語;L-用語;内容;擬似対象文;発話の実質的様式と形式的様式)
3 哲学の方法としての構文論(発話の実質的様式;様相;言語に関する相対性;擬似問題;認識論;自然哲学;物理主義の主張するもの;物理主義の主張しないもの;科学の統一性)
著者等紹介
吉田謙二[ヨシダケンジ]
1938年生まれ。1962年同志社大学文学部卒業。1968年同志社大学大学院文学研究科(哲学および倫理学専攻)修士課程修了。同志社大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ピリカ・ラザンギ
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全体を通して、ラッセルの論理学を読んでいないせいかよくわからなかった。まず、検証不可能な形而上学は哲学として無意味である(哲学というより詩だ)ということをいい、妥当なものとはどんなやり方で検証すればいいのかという方向へ展開する。ウィトゲンシュタイン的な文(意味)の集合(論理空間)を写像(変換公式)に当てはめることで、それが演繹可能かどうかを検討し妥当かどうかをみる。 後書きにあるようにこの時代の哲学的考え方という感じ。数学の発展と関連があるし、心理学等をハードサイエンス的に扱うという流れを思い出させる。2014/09/23
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