文春文庫<br> 吉原炎上

文春文庫
吉原炎上

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  • サイズ 文庫判/ページ数 187p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167301057
  • NDC分類 916

出版社内容情報

18歳で吉原遊廓に売られ、七年の遊女暮しに泣いた薄幸の女・内田久野。著者の養祖母でもある彼女の苦界の日々を、明治期吉原風俗を背景に描く鎮魂のカラー画文集

内容説明

明治20年、18歳で東京の吉原遊廓に身売りした、岡山の没落士族の娘・内田久野。前の年に別れた恋人・勇吉との再会だけを心のよすがに、遊女としての哀しい運命に耐えてひたむきに生きた、その姿を、開化期の廓風景の中に鮮やかに再現する。久野の義理の孫でもある画壇の鬼才が、10年の歳月をかけた鎮魂のドキュメント画文集。

目次

洋灯
別離

初見世
花魁
再会
苦界
転機
大見世
出会い
年季明け
吉原炎上

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

28
☆☆☆☆ 一大花街であった吉原の面影を偲べる書。哀感漂う斎藤真一の絵が素晴らしい。若くして苦界で亡くなった遊女たちの悲しさも心に響く。2022/03/11

及川まゆみ

12
映画「吉原炎上」を見てから読む。映画はドラマティックな内容だったが、こちらは淡々と話が進んでいく。面白かった。あの時代にすでに吉原ではランプやベッド、ステンドグラスなど新しいものを取り入れていたんですね。2018/03/19

nstnykk9814

7
古本屋でふと手に取り、一気に読了。といっても文庫本200頁足らずの半分以上はイラストなので、小一時間ほど。タイトルから江戸の「八百屋お七」みたいな話かと思ったら、明治の養祖母の生涯を実母からの聞き取りを元にまとめた作品だった。当時の遊郭の暮らしぶりが興味深かった。2015/02/07

いっつぴょん

4
吉原を舞台にした作品にしては、苦労話が出てこないと思ったらあとがきで納得。実際に苦労がなかったかどうかは別として、久野は幸せな人生を送ったのではと思った。2023/07/14

ymazda1

3
てっきり、画家の斎藤さんが創作した絵にあとからから文章を添えて物語風にしたんかなって思って読んでたけど、あとがきに、筆者の母の養母が久野さんで、母から聞いた久野さんの話に絵を添えたものだと書いてあって、ちょっとびっくりした・・・この人の瞽女の本、再版されないかな・・・映画の方でやりて婆を演じてた佐々木すみ江さん、亡くなられたのか。。。

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