内容説明
映画制作上の専門的な技術用語や、映画研究の袋小路で待ち構える難解な理論と述語、あるいは映画史にまつわる瑣末な知識を交えることなく、映画作品が分かるとはどういうことかを丁寧に解説。
目次
第1章 映画美学―フォーマリズムとリアリズム
第2章 映画の構造―物語と語り口
第3章 映画の作家性―作家としての映画監督
第4章 映画ジャンル―典型的な映画作品を定義すること
第5章 ノンフィクション映画―五種類のドキュメンタリー
第6章 映画の受容―映画評論という技術と職業
もっと知りたい人のために
著者等紹介
前田茂[マエダシゲル]
1998年、大阪大学大学院文学研究科博士課程後期修了、博士(文学)。美学、芸術学、映画映像論。現在、京都精華大学講師
要真理子[カナメマリコ]
2001年、大阪大学大学院文学研究科博士課程後期修了、博士(文学)。美学、芸術学、美術批評。現在、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mittsko
3
映画学初学者にして独学者のボク、いろいろ勉強してきて ちょっと分かり始めた…ぐらいの段階に、なんともピッタリの一冊でした 大変刺激を受け、大いに勉強になった 論じていないことが多いのは、素人ながらにもわかる 理論的なアプローチはほとんどなし、とくに認知論/認知科学からのアプローチは昨今あんなに重要視されているのに あえて触れられないまま 超入門であるから細部の議論も紹介どまりだ それにしても、ボクにはちょうどよい、まさに的確な入門書でした(文献案内等もありがたいです)2013/10/29
numainu
2
評価C2015/10/26
Atsumi_SAKURADA
0
「映画学入門」というと、米国でのそれのように格式張って聞こえますが、訳者が付した「映画を学ぶ楽しみ」という副題がこの本の大きなメッセージを表しているようです。俗な表現をすれば、映画鑑賞の費用対効果の向上に寄与してくれる本なのです。あるいは、映画作品を通した(製作者および鑑賞者との)コミュニケーションをより豊かにしてくれる、ともいえます。「専門書」扱いなのが残念です…。2016/01/10
melissa
0
やっと読了。基本中の基本なのに…『秘密と嘘』のことが記載されていることに感激!「再読必要」の本です。この本の内容が頭にすべて入ったら…論文がスイスイと書けるのになぁ〜2014/03/26
y-k-057
0
内容・難易度とともにちょうど良かった。カバーしていないところもあるにはあるように思うが、そこまで触れてしまうと逆に分かりにくくなる。このくらいが個人的には適切。2014/01/11
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