内容説明
パンと肉、ビールとワイン、魚と野菜、香料・砂糖・塩…。ヨーロッパ人はこのような食品群を日々の食生活のなかでどのように組み合わせたのか?カロリーと栄養価はどれほど満たされたのか?穀物生産と畜産のウエイトは時代と共にどのように変わったのか?アーベルは中世末期14、15世紀以後現代までを三段階に分け、人口、物価、所得の絶え間ない変動を背景に、食生活をめぐる生産・流通・消費の歴史的転換を検出する。
目次
第1章 第1段階―中世後期の食物(背景と枠組;肉の消費;魚;ぶどう酒とビール;香辛料;中世後期の食生活の構成)
第2章 第2段階―近世初期における食糧事情の悪化(植物性食品の比重の増大;家畜飼料の衰退と食肉消費の減少;魚;飲料;香辛料、砂諸・塩;建築職人の家計モデルに現れた食事の変化)
第3章 第3段階(食料供給における転機;現代の高度畜産加工農業)