内容説明
本書は、わが国の国際私法、とりわけ国際家族法について概説するとともに、今後の課題を探ろうとするものです。今日の国際私法の論点を浮き彫りにすることを主たる目的とする一方、私見の当否の検討を通じて、実施されてより、未だ日の浅い改正法例の適正な解釈・運用を期待してもいます。近時の国際家族法の動向を示す資料として、外国法から日本法への反致の成否を判断するための手懸りとして、主要な国々の国際家族法立法をも増補し、末尾に収録しました。
目次
国際家族法総説
国際私法の構造
準拠法の指定
準拠法の適用
婚姻
離婚
親子
後見および保佐
扶養
氏名相続
遺言
国際的裁判管轄権
外国判決の承認および執行
国際私法の現代的課題
国際家族法の展望
日本人の国際結婚