内容説明
モロッコ王国を旅するうち、ある日突然始まったイスラムの摩訶不思議なイベント“断食”。日が昇っている間は水もだめ、煙草もだめ、食事なんてもってのほか!空腹のまま彷徨い続けた後に辿り着いたのは、心優しきベルベル人の村だった。秘境の村で落ちた恋の行く末は!?スリルとサスペンスと笑いに満ちた“愛の断食”紀行エッセイ第三弾。
目次
MOROCCO(ラマダーンはある朝突然に;モロッコで断食;イン・シャー・アッラーの謎;カスバの村へ里帰り;天国に一番近い村;バック・トゥ・ザ・ファミリー;愛と断食の日々;さよなら、モロッコ)
著者等紹介
たかのてるこ[タカノテルコ]
1971年大阪生まれ。「世界中の人と仲良くなれる!」と信じ、会社勤めの傍ら有給休暇で世界を駆ける旅人。訪れた国は三十数カ国
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
73
ノンフィクション。旅が好きなたかのてるこさんは、日本に恋人を残し、就職前にモロッコに行く。たまたまラマダーン時期だったので、街の人と一緒にラマダーンを行ううちにすっかり打ち解け、カリッドというお金はないけど頭のいい好青年と知り合い愛し始める。カリッドの実家は電気も水道もないけど、家族は暖かく、たかのさんは物質的ではない真の幸せについて考え、自分や他人の弱さを受け入れるイスラムの価値観に馴染んでいく。離れたくないけど日本に帰ろうとした時に突然の交通事故。命がけで守ってくれるカリッド。切ない切ない恋の話。2019/03/16
mr.lupin
39
モロッコ王国を旅するうち、ある日突然始まったイスラムの摩訶不思議なイベント"断食(ラマダーン)"。日が昇ってる間は水もだめ、煙草もだめ、食事なんてもってのほか!ラマダーンのチャレンジにより、空腹のまま彷徨い続けている時に出逢ったベルベル人のカリッド。心優しきカリッドやその家族に心轢かれていくたかのさん。今回はメッチャ人との触れ合いがドラマチックにエッセイとして描かれていて楽しむ事ができた。 ⭐⭐⭐⭐⭐2023/05/07
はる
30
著者の気持ちの変化を見ながら、昔世界一周しよう(と旅に出た)時のことを考えてた。 1人で旅してるはずなのに、人との想いでが残るってところには全共感だし、その国ごとに(は大袈裟だけど)好きな人、惹かれ合った想いでは今でも消えない。 久しぶりにいろんな国や人や文化を思い出せる良い機会だった。また読み直したいなあ〜2020/06/19
ジュール リブレ
26
なかなかドラマのある女子大生の卒業旅行記でした。スペインからフェリーで海を渡り、ベルベル人の里で過ごした休暇。ラマダンの時期は難しいというけど、逆に自ら同じ経験をするようになると、言葉が通じなくても仲間が増えていく。さらりとしたあとがきも良かったです。2014/11/29
OHモリ
16
・たかのてるこ作品は「ガンジス河でバタフライ」に次いで2作目。前作はあまりにも面白かったのでDVDまで買ってしまった。なのでおそらく、たかのてるこ=長澤まさみという誤ったイメージで読んでしまっている可能性もある。深刻さも感じさせないし、それほども危険ではない?けど破天荒、恋愛もあり?的な旅行記。今回も面白かった。感想はブログで→https://plaza.rakuten.co.jp/drunk4374books/diary/202104040002/2021/04/04
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