ありがとうのてがみ

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ありがとうのてがみ

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784770501967
  • NDC分類 916
  • Cコード C0092

出版社内容情報

天才ひらがな詩人・くりすあきら君──。
知的障害・肢体不自由・脳性麻痺・腎臓障害など多くの障害を抱えたあきら君は、特別な才能をもっている。

<ぼくはしんせきの はじなんだって>
ぼくは、しんせきの、けっこうしきにいったら、こまるにんげんです。
はじなんだって
なんべんもいわれた
ひどいことをいうのー
あんたもいわれてみー
なさけないでよー
よんでくれんでもええが、
おらんことにされるのはこまる
にんげんのいきをしとるんじゃけん
むりよー
おかあさんが、せっかく、うんでくれたんじゃけん
じまんをして、くらす
ほいじゃが、おかあさんが
かわいそうでかなわん

あきら君が、友だちのかず君が通う学校の校長先生に宛てて書いた手紙(抜粋・[ ]は引用者)。
「○○しょうがっこうの、おやぶん先生、こんにちわ。
ぼくの、こころは、くもりいろです。
おかあさんが、かず君が、みんなといっしょに、たのしいところにいかれんかった、はなしをしてくれました。
かなしかった。こうちょう先生、はね[のけ者]にされたら、かなしんよ。
て[手]も、あしも、かみのけも、みんな、かなしくなります。
かず君がおるけーうれしいというちゃってくれー。
こうちょう先生は、えらいんじゃけん、たすけちゃってくれー。
ぼくからの、おねがいです。
ぼくは、くりすあきらです。22さいです。」

本書は、あきら君の宝石のような、心を打つ手紙や詩を収録。
NHKで紹介された苦労人力士・琴冠佑との魂の交流を綴った手紙も収録されている。

内容説明

あきら君は手紙を書く。毎日、毎日、手紙を書く。名前もしらないガードマンさんだれもが知ってる役者さんお世話になってるお医者さんなかなか勝てないお相撲さんみんなみんなあきら君の大切な友だち…。

目次

ありがとうの言葉―琴冠佑関
たった一人の校長先生―せと先生
ぼくを大切にしてくれたね―先生
バカ殿様―しむ親分
氷がとけたら春がくるよ―穐村さん
世話になっとるのう―お医者さん
どうも好きになったみたいです―ガードマンさん
うれしゅうてかないません―お礼の手紙
ぼくと合体したね―へいにい
ながいきをしようのう―ともだち
たのしくなるけーきてみんさい―デイサービス
元気な息をしてますか―あきらくん大好き
好きな本をみつけたよ―おもしろいのう
よろしくたのみます―えびね大おやぶん
なかよし家族―ともみさん
寺尾さんはぼくの自慢です―ひとは作業所
ぼくの家族―平和な家庭です

著者等紹介

くりすあきら[クリスアキラ]
栗栖晶。1975年10月01日生まれ。異常分娩により、知的障害、脳性麻痺による身体障害など数々の障害をもつこととなる。1982年04月歩行が困難だったため広島県立障害者リハビリテーションセンター内にある全寮制の肢体不自由児施設・若草園に入園。同年、若草園の敷地内にある広島県立西条養護学校小学部に入学。1986年03月介助を必要としながらも歩けるようになったため全寮制の若草園を退園。1986年04月広島市立日浦小学校養護学級に転入。1988年03月同校を卒業。1988年04月広島市立日浦中学校養護学級に入学。1991年03月同校を卒業。1991年04月広島県立広島養護学校高等部に入学。1994年03月同校を卒業。1994年04月広島市北部障害者デイサービスセンター内作業室に通所。各地で「あきら展」を開催。NHKハート展に7回入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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