出版社内容情報
故郷で迎えるクリスマス。ウェールズの血をひく著者が、ケルト神話が息づくウェールズへ、ルーツ探しの旅にでた。
クリスマスの天使
石炭の町、ペンシルバニアでのクリスマス
旅の準備
CROESO I GYMRU!(クロイソ・イー・ガムリ)
この世の果て
クリスマス・デー
ソルヴァで
ブルーストーンの奇跡
セント・ゴーヴァンの奇跡
最後の一日
内容説明
ウェールズ―そこは、英国にありながらケルト人の血を引く人々の住む土地。アーサー王、奇蹟を起こす聖人、妖精、魔法使い、聖なる井戸。人々は千年の時を超えて伝説を語り継ぐ。ケルト人の血と、亡び去った者たちへの熱い思いを胸に…。
目次
クリスマスの天使
石炭の町、ペンシルバニアでのクリスマス
旅の準備
CROESO I GYMRU!(クロイソ・イー・ガムリ)
この世の果て
クリスマス・デー
ソルヴァで
ブルーストーンの奇跡
セント・ゴーヴァンの奇跡
最後の一日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Acha
6
何で見かけたか、ふと読んでみたら、自分のルーツを追ってアメリカからクリスマスのウェールズを訪ねる実話だった。キセキだからこそ本になってるわけなのだが、むしろウェールズ式のクリスマスをじっくり味わわせていただく方に専念。強く憧れつつ、文化と伝統だけはどうしようもない西欧のクリスマス。厳かで晴れやかな、ボクシングディまでの一連の日々は愛情に満ちていた。昔、一度だけ訪れたウェールズ、その無骨な風景と、こわもてだけど温かかったB&Bの主人を思い出す。NADOLIG LLAWEN(ナドリーグ ソーウェン)!2015/12/23
Penn
0
この季節に読もうと思って購入してからはや14年。自らのルーツを探して、クリスマスの季節にニューヨークからウェールズを訪れた初老夫婦のお話で、人の善意を無条件に肯定できる、楽しい作品でした。この本が日本で出版された年の3月にウェールズに行ったのですが、曇天に肌寒い海風、そしてB&Bの女主人が教えてくれた柔らかいウェールズ語が懐かしく思い起こされます。英国の中では最も早くイングランドに併合され、ユニオンジャックにも反映されないウェールズですが、伝統を大切にしつつ現実との折り合いをつける生き方が素敵です。2014/12/23