翼よ、あれがパリの灯だ

翼よ、あれがパリの灯だ

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  • サイズ B6判/ページ数 575p/高さ 19X12cm
  • 商品コード 9784770407412
  • NDC分類 936
  • Cコード C0297

内容説明

航空機が発達してなかった1927年頃、大西洋を無着陸横断することは、飛行家たちのひとつの大きな夢であった。当時無名の若き飛行家リンドバーグは愛機ザ・スプリット・オブ・セントルイス号を操縦し、単身この壮挙を行なった。本書は、その感動の全記録である。ピュリッツア賞受賞作品。

目次

セント・ルイス=シカゴ間郵便飛行
ニューヨーク
サンディエゴ
国内横断飛行へ
ルーズベルト飛行場
ニューヨークからパリへ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪風のねこ@(=´ω`=)

76
スカイアクション映画やフライトシミュレーションを嗜む身としては闇夜に浮かび上がる不気味な嵐雲が見えるような生々しい描写が素晴らしい。14年もかけて書かれた原作本は、彼の人生の集大成だったのだろう。第一部で航空機・エンジンメーカはこれしかないという確信的な判断は、横断中に描かれる彼の飛行人生から導き出されたものだったのだろう。人から見れば冒険に見える偉業も、彼にとって見れば単に計画を遂行しただけに過ぎない。大変リアリズムな人間性が伺える。到着時に奪われてしまった飛行機録が残っていればなぁ、と思う。2021/06/24

fseigojp

20
無着陸横断飛行というのが如何に冒険だったか2016/07/03

Junya Akiba

3
大西洋横断無着陸飛行を初めて成し遂げたリンドバーグ。第一部はその準備の物語だが、激しい競争の中でこの飛行が行われたのを知った。単発エンジン、単独飛行に拘る所が若者らしくて潔い! 第二部はいよいよパリへの旅立ち。これは思索と回想の旅。眠気と戦い意識が時間と空間を漂う。陸を離れ霧に包まれ地磁気が乱れる。眠気で意識が飛ぶ中で思い出す幼少の頃、飛行機乗りを志す学生時代、空に憧れ技術を獲得する様、大西洋横断の大きな夢を抱き僅か数年で挑戦する。これは単なるノンフィクションではなく、リンドバーグの自叙伝であった。2016/06/10

のん@絵本童話専門

2
ちくま少年文庫版を読みました。古い本ながら、めちゃくちゃ面白くて夢中になって読みました。技術の科学的な説明と言うよりも、大部分は人間味溢れるエピソードが中心で、なかなか自分の思った飛行機を売ってすらもらえない状況の中、紆余曲折経てようやく手に入れることができたのです。そして死ぬかもしれない危険な旅路なのに、1日以上かかることも理解していて、なぜ4時間しか睡眠時間を取らなかったのか。もちろんリンドバーグの度胸や経験により培われた勘も素晴らしいのですが、その偉業はほぼ睡魔との戦いに終始していることに驚きです。2024/03/20

茅野

2
上下2段、600ページ近い大著。長かった。が、それ以上にニューヨークからパリへの旅は長かったろう。回想を交えた構成はプロの小説家顔負けで、意外にも冷静さを貫いた語り口はなるほど「孤高の英雄」そのものである。2019/04/28

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