武士道残照―鳥居三十郎と伴百悦の死

武士道残照―鳥居三十郎と伴百悦の死

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784770407221
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C0021

内容説明

戊辰戦争で“賊軍”となった東軍各藩は、戦後、明治新政府よりきびしくその戦争責任を追及されながら、自藩の存立を求めて呻吟した。村上藩家老・鳥居三十郎と、会津藩士・伴百悦の死…。今、それぞれの苦悩と悲憤を通して、勝者の論理を鋭く衝く。

目次

お城山落花―村上藩家老・鳥居三十郎(北の平和郷;藩主の急死;戦火の中で;藩を背負って)
束松の復讐―会津藩士・伴百悦(山野の遺体;待ち伏せ;越後の夕陽)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

6
幕末の争乱のさ中に生き、職務を全うした村上藩の若き重臣、鳥居三十郎と、会津の義士、伴百悦の物語。小藩故に佐幕派に止むを得ずつき、藩の存続のために戦い、賊の汚名を一身に引き受け、刑死した鳥居三十郎。逆賊の汚名のため埋葬を許されず、路傍に放置された会津藩士たちの躯を埋葬するため、士分から被差別民に身を落し、腐乱した同胞を丁重に葬った伴百悦。日本の国際世界への登場という、時代に強制分娩させられた陣痛にしては、耐え難い激痛も、今では「維新」という軽々しい言葉に成り下がっている。人がなす悲劇も忘れた頃にやってくる。2013/10/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/786053
  • ご注意事項