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内容説明
本書は、国際連盟事務次長として、「ジューネーブの星」と謳われた著者が、日本人の道徳観を支えている「武士道」を、神道、仏教、儒教の中に探りつつ、キリスト教、騎士道、西洋哲学と対比し、世界の人々に「日本の魂」を説き明かしたものである。
目次
道徳体系としての武士道
武士道の淵源
義または正義
勇気・敢為堅忍の精神
仁・惻隠の心
礼儀
真実および誠実
名誉
忠義
武士の教育および訓練〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shimashimaon
9
拡張高い英文に苦しみました。心揺さぶる内容で、本書について外国人(クリスチャンの)と語ってみたいと思いました。近代化に伴い武士道が制度として消え去ろうとしつつあるのを、ストア派がいなくなってもその道徳が生き続けているが如く、その香気は漂い続けると言って礼賛する内容の端々にキリスト教への信仰が散りばめられているからです。国際連盟事務次長を務めアメリカ人女性を妻に持ったキリスト教徒の国際人が、武士道をこれほどまでに崇めたことを思うと、武士たるものが制度として消え去る衝撃は、現代の一般人には想像すらできません。2026/01/24
しょうご
9
孟子、孔子の言葉が多く引用されていたので理解のためそちらの方も読んでみようと思った。元日ハムの監督のヒルマンは武士道を読んで日本人の考えの理解に努めたそうなので今尚通ずるところはあるのかなと感じた。2014/11/04
帯長襷
6
今の私たちでも心当たりのある価値観・考え方がたくさんあり、この武士の思想が、現代に与えた影響(まぁ政治が薩長の武士主導で動いたのだものね)は大きいと再実感。ただ、実際の武士の時代が終わり、世界の価値観が入ってきたあたりから、歪んだ武士道、武士道崩れで敗戦を迎え、その「失敗した」感からさらに歪んだ武士道、たとえば女性の地位の低さ、そういう考え方になっているのではないかと感じた。だって、この本では「女性の教育は家としても国としても大事」というような主旨があるんだもの。ちゃんと原典に当たらないといけないね。。。2020/02/16
朔望
4
英文は非常に難解且つ、仮定法のみならず、強調を表す倒置表現も頻繁に見られる為に、所謂普通に英語を勉強してきた人には、日英両方の文章を照らし合わせながら読まないと難しいと思われます。しかしながら内容は把握できるので問題はないと思いますが。ちなみに、ほんの一部英単語のスペルミスがあります。その点は改定されるといいのですが、英文をそれなりに学習している方ならば気づくと思います。尚、日本語の訳は他のあらゆる翻訳本よりも見事にわかりやすく書かれているようにも感じます。非常に素晴らしい本です。2016/01/30
きよ
4
新渡戸稲造さんが、世界へ日本の「武士道」を伝えた一冊。忠義、誇り、勇気、仁と礼儀。戦いの最中に敵と俳句を交換したり、切腹の場に至っても表情も変えないなど、お侍さんの精神の強さは尋常じゃないです。人民に父親的感情を持った主君、経済活動を支える商人、食物を作る農民、家庭を支える女性という社会全体で役割を分担した社会構造が、この武士という研ぎ澄まされた人たちを作り上げたみたいです。日本の価値観が生まれた理由をなんとなく垣間見れる一冊です。2014/08/21




