内容説明
本書は、R.K.マートン、W.E.B.デュボイス、H.S.ベッカーという三人のアメリカ社会学者の研究と、黒人社会学者たちの諸説を展開したものである。社会学研究や学問につきものであるアンビバランスな性格に対しても、焦点を向けた。
目次
第1章 アンビバランスの社会学
第2章 マートンの中範囲の理論の成立と展開
第3章 マートンの「初期」社会学の構成
第4章 マートンの科学社会学と自己例証モデル
第5章 マートンの知識と友情の社会学
第6章 マートンの差別と逸脱の社会学
第7章 W.E.B.デュボイスの社会学と都市研究
第8章 黒人社会学の展開とインサイダー教義の問題
第9章 H.S.ベッカーの社会学とラベリング論
第10章 ベッカーの負け犬的視座とその問題
著者等紹介
辻正二[ツジショウジ]
1948年山口県に生まれる。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得修了。現在、山口大学人文学部教授。専攻、社会病理学、社会心理学、地域福祉社会学。主要著作に「社会学の現在」(共著、’86年)「現代社会の展開」(共著、’92年)「高齢者ラベリングの社会学」(2000年)ほか
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