出版社内容情報
美術家や音響専門家で編成された欺瞞部隊、人種偏見と矛盾したヒトラーの外国人部隊……欧州戦線のビックリする話! 兵器・戦場・人物など、裏側から見たかずかずの「戦争」、第二次大戦における知られざる物語38を紹介する。 ゴースト・アーミーは美術学校から選別された兵士たち一一〇〇名からなる部隊で、隊員は美術家、イラストレーター、音響専門家、無線専門家などから構成されていた。彼らの役割は欺瞞部隊として巨大な米軍戦力と強力な部隊が実存するように視覚、音響、雰囲気を醸成する戦術で敵を心理的に圧迫することだった
内容説明
ゴースト・アーミーは美術学校から選別された兵士たち一一〇〇名からなる部隊で、隊員は美術家、イラストレーター、音響専門家、無線専門家などから構成されていた。彼らの役割は欺瞞部隊として巨大な米軍戦力と強力な部隊が実存するように視覚、音響、雰囲気を醸成する戦術で敵を心理的に圧迫することだった。
目次
独仏戦の見えない背景―戦争への人的資源とGNPと戦略計画
タンクの出現によって―戦車が押し開いた新しい戦い方
初期の各国機甲師団―機甲戦の実態を見すえたドイツが抜きん出る
ドイツ電撃戦の裏側で―戦闘車両の燃料一滴は血の一滴
軍馬―じつは近代戦になくてはならない戦力
第二次世界大戦と歴史艦―記念艦とはいえ老いてもなお現役
ヒトラーの騎士鉄十字章―戦時下の国民の士気高揚になったのか
米国のレンド・リース(武器貸与法)―枢軸国打倒のために必要な物は犠牲をかえりみず
ゲーリング元帥の空軍野戦軍―その権力をふるって兵員と優秀な装備を補填させた
連合軍護送船団―各船が散らばるよりも密集した方が発見されにくい
Uボート戦の決算書―電子技術と航空機、暗号解読まで駆使して封じ込める
ヒトラーの外国人部隊―人種偏見の主張と矛盾する台所事情
戦艦ビスマルクを発見した米国人パイロット―参戦前からイギリス機に乗り組んで飛行教官
欧州戦と武装レジスタンス―ドイツ占領下に見られたさまざまな抵抗と政治の思惑
不正規戦―深夜に舞い降りる味方輸送機は希望そのもの
米国の女性兵士(WAAC)―医療に限らず前線から後方までさまざまな任務につく
虚々実々の航空電子線―爆撃機と戦闘機、攻める側と迎え撃つ側のイタチごっこ
空挺部隊の始まり―優れた装備、充実した訓練、充分な支援の下で成り立つ
米砲兵の威力―欧州戦末期には一日当たり二三〇万発を消費した
低い評価の爆撃作戦―大国を負かすほどの爆撃の成果とは〔ほか〕
著者等紹介
広田厚司[ヒロタアツシ]
1939年、北海道に生まれる。明治大学卒業。会社勤務の傍ら、欧州大戦史の研究を行なう。月刊誌「丸」をはじめ各誌に執筆。現在、翻訳家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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