内容説明
日露戦争において日本軍は近接戦闘手段として手投爆薬を考えた。牛肉や鮭の空き缶に火薬を詰め緩燃導火索を付けたもので、これに点火して敵線に投げ込んだ。この攻撃が意外に効果を挙げ、旅順攻撃に一進歩をもたらした―ほとんど注目されることがなかった手榴弾の歴史を掘り起こす軍事技術史の貴重な一ページ。
目次
第1部 手榴弾の種類(手榴弾;演習用手榴弾;手榴弾投擲要領;試製改造手投曳火榴弾;十年式手投演習用曳火手榴弾 ほか)
第2部 各国の手榴弾(日露両兵が使用した手榴弾について;明治三十七八年戦役陸軍衛生史;兵器学教程明治三十八年;兵器学教程大正元年;戦術研究の参考 ほか)
著者等紹介
佐山二郎[サヤマジロウ]
昭和22年、岡山市に生まれる。拓殖大学卒業。旧陸軍の兵器・器材を中心とした軍事技術史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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