内容説明
時代の進化とともに、船は急速に発展をとげたが、大自然の脅威の前には人間の力はとうていおよばない。それを如実に示すのが海における船の遭難である―一般には知られていない、あるいはすでに忘れ去られたかずかずの出来事を紹介。特殊な構造、未熟な航海術…さまざまなものに起因する「海難」をとりあげる。
目次
第1章 日本沿岸で起きた海難事件(貨客船ノルマントンの沈没;貨客船ニールの遭難;帆装練習船「月島丸」「霧島丸」;瀬戸内の定期客船「屋島丸」;客船「緑丸」と貨物船「千山丸」 ほか)
第2章 海外で起きた海難事件(記録に残る古い事件;ドイツ商船オーストリアの火災;イギリス貨客船ハンガリアン;帆装蒸気船ゴールデン・ゲート;移民輸送のイギリス帆船コスパトリック ほか)
著者等紹介
大内建二[オオウチケンジ]
昭和14年、東京に生まれる。37年、立教大学理学部卒業後、小野田セメント株式会社(後の太平洋セメント株式会社)入社。中央研究所、開発部、札幌支店長、建材事業部長を歴任。平成11年、定年退職。現在、船舶・航空専門誌などで執筆。「もう一つのタイタニック」で第4回海洋文学大賞入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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