内容説明
1972年のミュンヘン・オリンピック襲撃事件は、国際テロの危険性について世界に警鐘を鳴らした。それから数週間以内に主要国の警察・軍隊の内部にテロ対処専門部隊が発足し、これらの部隊は西ヨーロッパにおけるテロ対策の前衛部隊となった。その後もテロ組織からの新たな脅威に対抗して対テロ部隊の戦術と装備は大きく進化を遂げた。本書は対テロ戦の道を切り開いたイギリスのSAS特殊プロジェクトチームやドイツのGSG9、フランスのGIGNの発展と作戦をたどりながら、これらの部隊を手本にして発足した30以上の欧州諸国の対テロ部隊を紹介する。各種戦術シナリオのイラストと最新の写真をもとに欧州対テロ部隊の実像を詳述!
目次
第1章 ミュンヘン襲撃事件の教訓
第2章 新たなテロの脅威
第3章 対テロ戦術と装備
第4章 ヨーロッパの対テロ部隊
第5章 アトラス・ネットワーク
第6章 最新の対テロ武器
著者等紹介
ネヴィル,リー[ネヴィル,リー] [Neville,Leigh]
アフガニスタンとイラクで活躍した一般部隊と特殊部隊ならびにこれら部隊が使用した武器や車両に関する数多くの書籍を執筆しているオーストラリア人の軍事ジャーナリスト。オスプレイ社からはすでに6冊の本が出版されており、さらに数冊が刊行の予定。戦闘ゲームの開発とテレビ・ドキュメンタリーの制作において数社のコンサルタントを務めている
床井雅美[トコイマサミ]
東京生まれ。デュッセルドルフ(ドイツ)と東京に事務所を持ち、軍用兵器の取材を長年つづける。とくに陸戦兵器の研究には定評があり、世界的権威として知られる。著書多数
茂木作太郎[モギサクタロウ]
1970年東京都生まれ、千葉県育ち。17歳で渡米し、サウスカロライナ州立シタデル大学を卒業。海上自衛隊、スターバックスコーヒー、アップルコンピュータ勤務などを経て翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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