内容説明
多数のエキストラと本物の兵器を動員し戦場を再現したスペクタクル巨篇に冒険アクション、さらには戦時中の戦意高揚映画から日本独特の反戦映画、戦争映画史の転換点となったヴェトナム戦争作品に、現代の対テロ戦争を描く問題作…。永年、戦争映画を観続けた元映画少年の評論家が、愛する七百本を縦横に語る。
目次
第1章 アクション映画
第2章 戦意高揚映画
第3章 レジスタンス映画
第4章 反戦映画
第5章 核戦争映画
第6章 ヴェトナム戦争映画
第7章 その他の戦争映画
著者等紹介
瀬戸川宗太[セトガワソウタ]
昭和27年、東京都生まれ。上智大学法学部を卒業後、中学・高校の教諭を経て映画評論家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジョン
8
古今東西の戦争映画についての本。ランキング形式ではなく、戦争映画とは何かを総括する内容だった。その当時の国際状況や国内事情によって、映画がいかに作られ、国策によって捻じ曲げられたかの研究本でもある。読み進め、戦争映画というのはやはり一大ジャンルなんだなーと再認識。事程左様に、戦争映画というものは特殊な存在だ。時に国民の戦意を高揚させ、あるいは逆に厭戦的にしたり、過去の栄光や忍従を色鮮やかに蘇らせる。時代や世評と合致した物が作られている。次に日本が戦意高揚映画を作るのはいつか? 来ないといいな。2020/09/21
リEガン
1
74P『アメリ』→『アメリカ』、104P『ツッペリン』→『ツェッペリン』(索引も)、204P『映づくり』→『映画づくり』…サラッと読んだだけで気になった脱字。52P『タイ・ハイデン』も前後から『タイ・ハーディン』が正解だろう。繰り返される提言や不満にも少々辟易したが、残念だった。それにしても約700本の戦争映画紹介とは凄い。個人的には映画館で187本鑑賞していた。2020/11/06
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