内容説明
日中戦争の和平を壊したのは米内光政―海軍は陸軍をだまして太平洋へ引きずり込んだ。世に広く浸透した「海軍善玉論」の裏側に秘められた、数々の誤謬と錯誤を直視して戦史の定説に挑んだ異色作。
目次
第1部 太平洋戦争への道(昨日の友は今日の敵;日本海軍の迷走 ほか)
第2部 検証 日本海軍の作戦(日本海軍に戦略なし;賭博師、大バクチに敗れる ほか)
第3部 日米海軍の比較(意思決定法の優劣;年功序列か能力主義か ほか)
第4部 ムダの標本 陸海軍の競合(おなじ国の軍隊でもお互いに関係ない;艦隊決戦あるのみで輸送船の保護など論外 ほか)
著者等紹介
是本信義[コレモトノブヨシ]
1936年、福岡県生まれ。1959年、防衛大学校(第3期)卒業、海上自衛隊入隊。以後、主として艦隊勤務をつづけ、護衛艦艦長、護衛隊司令、艦隊司令部作戦幕僚、総監部防衛部長等を歴任。1991年、海上自衛隊を退職。民間企業経営を経て現在執筆に専念中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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