内容説明
ソ連が最新鋭ミサイル戦艦を建造中―第二次大戦後に西側でささやかれた噂の真実とは。虚実の情報がとびかうソ連の軍艦建造事情とは、いかなるものだったのか。帝政ロシア、第一次大戦と革命をへて、独立体制を確立したスターリンの艦隊計画の実体、ソ連大型艦の建造史とその活動を追った異色作。図写真多数。
目次
西側諸国を震撼させた怪情報
ソ連空母スターリンの行方
帝政ロシアのド級戦艦
二度の五ヵ年計画
スターリンの夢見た艦隊
ソ連特有の大型巡洋艦
「金剛」型に優る重巡洋艦
独ソ不可侵条約の裏側
近代化されたマラート級と貸与戦艦
イタリアからの賠償戦艦
ノヴォロシースクの爆沈と独ソ旧戦艦の最期
七万トン級戦艦計画プロジェクト24
三万九五〇〇トン巡洋艦計画
一番鑑スターリングラード着工
標的鑑となったスターリングラード
よみがえった巡洋戦艦
著者等紹介
瀬名堯彦[セナタカヒコ]
昭和9年、東京に生まれる。早稲田大学卒業。会社勤務のかたわら、艦艇研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Dash-Checker
8
コンパクトにソ連戦艦を網羅した一冊。他の資料本と重なるところが多いですが、もともとデータが少なすぎるから仕方ない。読みやすさは◎2017/07/09
niz001
5
地味に情報の少ないソ連海軍の空母以外の大型艦がよく分かる。NF文庫にしては異様に挿絵が多い理由にも納得。2017/07/24
たけぽん
1
ロシア革命後のソ連海軍の求めた戦艦・巡洋戦艦・重巡洋艦。要求が誇大になりすぎて計画中止になったり第2時大戦勃発で工事中となったりどったんばったん大騒ぎ。1950年代までにミサイルの発達とスターリンの死によって終焉を迎える。時を経て現れた原子力ミサイル巡洋艦が巡洋戦艦とも呼ばれるのは畏怖なのでしょうかそれとも嘲笑なのでしょうか。2017/06/25