出版社内容情報
ドイツ軍の精鋭「降下猟兵」。実際に降下猟兵と戦った経験をもつ著者が多数の元降下猟兵にインタビューして作り上げた臨場感溢れるドキュメント。降下猟兵の成立から編成、装備、そして連合軍兵士を震え上がらせたその壮烈な戦いぶりを、年代をって戦場毎に克明に記録している。写真多数。
内容説明
「緑の悪魔!」ドイツ空挺部隊の兵士達が語る真実の戦闘記録。凍てつく東部戦線、熱砂の北アフリカ、イタリアの山岳、絶望的な本士防衛戦。その戦線に綻びが生じようとする時、つねに彼らはいた。猛襲する鷲、戦場の消防隊、ドイツ降下猟兵。彼らが自からの言葉で語る等身大の戦史。
目次
胸飾る徽章―猛襲する鷲
デンマーク、ノルウェーに対する進攻作戦
フランダースの野に立つ墓標
われらイギリスに赴かん
英軍を欧州大陸より駆逐せり
クレタ島に軍旗翩翻たり
東部正面に垂れこめる暗雲〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
41
連合国からはナチス・ドイツ最強の戦闘部隊と謳われ「緑の悪魔」として恐れられたドイツ降下猟兵の誕生から終焉を描いたドキュメンタリー。初めから恵まれた装備であった他の一部エリート部隊の陸軍・武装親衛隊と違って、降下時には重火器や補給手段を持たない軽装備でありながら、秀でた戦闘技術をもつこの部隊は空挺作戦が行われなくなったクレタ島以降は単なる最前線の火消し役として消耗していった。しかし「鷲舞」のシュタイナー達が体現していた様なその緊密な連帯感と敢闘精神は特筆すべきものであった。2020/03/14
スー
17
高校生の時にラムケ旅団の事を知ってから知りたく、ずっと探していて、この本にたどり着きました。あんまりラムケは登場しませんでしたが降下猟兵の戦史や装備について写真や説明で良く分かりました。アメリカ軍と違い小銃を持たず降下する事やパラシュートの違いによる降下姿勢の違い等面白かったです。しかし、降下猟兵隊があまりにも優秀な為に部隊を分けられ前線に投入され連携する部隊の練度の違いより孤立する等して消耗していくのは読んでいてとても辛かった。彼等の戦後まで続く戦友愛に感動しました。2017/11/25